M1の山田くんがPN研究会にて発表を行いました。

M1の山田くんが、8月に秋田で開催されたPN研究会に参加し、発表を行いました。

発表者,タイトルは以下のとおりです。

著者:山田翔太, 寺澤緑, 清水翔, 石井大介, 岡本聡, 山中直明
タイトル:大容量データ転送アプリケーションの実現に向けたTCP over SCTP パラレルネットワーキングおよび並列経路選択手法の検討
あらまし:広帯域な伝送路を確保する手法の1 つにパラレル転送があるが,各経路の遅延差が大きい場合にパケットの順序逆転が発生し,TCP ではスループットが激減する.
本論文では,パケットの順序逆転に強いプロトコルSCTP (Stream Control Transmission Protocol) を利用しながら,TCP によるEnd-to-End での通信を実現するため,Gateway においてTCP パケットをSCTP パケットでカプセル化するTCP over SCTP Parallel というシステムを提案する.
本システムをソフトウェアスイッチに実装し,End-to-End の実効帯域測定によるパラレル転送の評価を行う.
加えて,複数遅延差を考慮した並列経路選択アルゴリズムを提案し,提案システムにおいて本アルゴリズムを適用することによりスループットの評価を行う.

K2キャンパスで山中研究室協力のもと皆既日食の中継イベントを行いました

2009年7月22日、日本では46年ぶりとなる皆既日食が観察されました。
それに伴い、K2キャンパスにおいて、科学に触れるよい機会ということで、地域の小
学生向けに皆既日食の中継イベントを開催しました。

DMC(慶應義塾大学デジタルメディアコンテンツ総合研究機構)の協力の下、「武漢」
「上海」「奄美大島」「硫黄島」の4地点からの“映像”と4Kサイズの“静止画”を
山中研の機材をフル導入(ハイビジョンテレビ4台と巨大タイルディスプレイ)しマル
チモニタリング環境により各地点同時に鑑賞を行いました。

映像の転送は、IP9500という映像圧縮伝送装置を用い、リアルタイムに圧縮した映像
をDMCから慶應のネットワークを通して転送を行いました。

当日は、153人の小学生がK2キャンパスに集まりました。
皆既日食についての説明を聞いた後、ディスプレイにリアルタイムに映し出される皆既日食の映像に、子供たちの目は釘付けになり、大歓声が起こっていました。
さらに、山中研の学生による大盛り上がりの科学クイズ大会、研究室見学も行われ、子供たちにとっては終始、楽しく科学と触れ合う貴重な体験となったことと思います。
「ありがとうございました!!」と帰っていく子供たちの笑顔が輝いていました。

清水くんの新世代ルータネットワークアーキテクチャに関する論文が国際ワークショップFutureNet Ⅱに採録されました。

D3の清水くんの新世代ルータネットワークアーキテクチャに関する論文が国際ワークショップFutureNet Ⅱに採録されました。

論文については以下の通りです。

title:Newly Structured Router Network Architecture using Cloud Control Plane and
Forwarding Plane
authors:Sho Shimizu Shan Gao Daisuke Ishii Naoaki Yamanaka
abstract:This paper proposes a novel network architecture called cloud control
plane (Cloud C-plane) to reduce the power consumption of networks. In
Cloud C-plane, the forwarding functions and control functions are
decoupled, and the control functions are placed in the cloud. In
addition, physical network topology is modified to improve the energy
efficiency when the load of traffic changes. The routing engine on a
dynamically reconfigurable processor (DRP) is a key component of Cloud
C-plane. We implement the prototype of the routing engine on an actual
DRP, and the experimental results show the execution time of the
prototype is 19 times faster in the shortest path calculation.

Y+150で『光糸電話の実験授業』を開講しました

8/20(木)、21(金)の2日間、山中研究室はY+150ヒルサイドエリアで、『光糸電話の実験授業』を開講しました。
両日合わせて約80名の子供たち、保護者の方に参加いただき、特に21(金)の2日目はスタッフの手が回らないほどの大盛況ぶりでした。光糸電話教室初?!の屋外での作業ということで、暑かったり、風が強かったり、光を当てづらかったりと大変ではありましたが、子供たちはおそらく初めての計算機の分解やはんだ付け、光で声を伝えるという体験に喜んでくれていました。楽しかった、面白かった、難しかった、夏休みの自由研究にしたい、という声が聞けて、中には光糸電話の詳しい原理を熱心に聞きに来てくれた子もいて、開催してよかったと思います。お父さんお母さんも、小学生の頃を思い出して?一緒に工作を楽しんでくれていました。参加いただいた皆様ありがとうございました。

今回の光糸電話教室では、山中研の教員、学生、秘書総動員に加え、サイエンス広場の林慶一さん、日本女子大学の学生にもスタッフのボランティアをしていただきました。また、慶應義塾にものぼり、横断幕などバックアップしていただいてY+150と慶應150周年のコラボのようなステージで開催することができました。ありがとうございます。

今後も子供たちに科学の面白さに触れてもらう活動を続けていきたいと思います。

なお、この実験教室は、8/18~31、9/20~21に行われている『サイエンス広場』のイベントの1つとして開催されました。山中研の光糸電話の他にも、子供たちに科学の世界を体験してもらう様々なイベントが行われてますので、ご興味のある方は是非Y+150ヒルサイドへ足をお運びください。

8/20(木)、21(金)Y+150で『光糸電話の実験授業』を行います。

8/20(木)、21(金)の2日間、山中研究室はY+150ヒルサイドエリアで、『光糸電話の実験授業』を開講します。この実験教室では、光通信の原点であるPhotoPhone(光糸電話)を、100円ショップで購入できる身近な材料でを作成します。光糸電話は糸電話の「糸」の代わりに、「光」で声を伝えます。光糸電話を作って、自分の声が光で伝わることを確かめ、光通信の仕組みを学んでもらいます。はんだごてやドライバ、ワイヤーストリッパなどの工具を使って、自分の手で分解、組立、作成をします。夏休みの自由研究に最適のイベントです。ご参加お待ちしています。

・開催日:8/20(木)、21(金)
・開催時間:14:00~17:30(予定)
・場所:Y+150 ヒルサイドエリア 竹の海原ステージ会場
・対象:小学校3年生~6年生を主に対象

この実験教室は、8/18~31、9/20~21に行われる『サイエンス広場』のイベントの1つとして開催されます。サイエンス広場では、山中研究室の光糸電話の他にも、子供たちに科学の世界を体験してもらう様々なイベントが行われます。ご興味のある方は是非ご参加ください。