日刊工業新聞(2010年12月14日)に先日報道発表したデータセンター向けイーサネット機器省電力化実験成功の関連記事が掲載されました

日刊工業新聞に先日報道発表した自己組織化するデータセンター向けイーサネット機器省電力化実験成功の関連記事が掲載されました。

日刊工業新聞「消費電力15%削減 慶大イーサネット実験に成功」(2010年12月14日)
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山中研究室では、トラヒック量の変動をモニタリングし、変動に応じて最も省電力なネットワークトポロジーを全自動で実現する、自己組織化省エネルギーネットワークの研究を行っています。例えばトラヒック量の少ない時間帯に、トラヒックを集約し、自動的にネットワーク機器(ルータ、イーサネットスイッチ、光クロスコネクト等)のポートの電源をオフすることでネットワーク全体の消費電力の最適化(自己組織化)を自律的に行います。
今回の実験では、データセンターでの利用が可能な市販イーサネットスイッチと慶應義塾大学が開発したイーサネットスイッチ、省電力化のための計算システムで構成されるネットワークシステムを構築。ネットワーク全体が最も省電力となるようなネットワークトポロジーを自律的に計算し、計算結果に基づいてスイッチポートの電源オン/オフ状態が切り替わり自己組織化するイーサネットの実験に成功しました。
データセンターのサーバ間ネットワークやインターネット基幹網などにこの自己組織化省エネルギーネットワークのシステムを利用することで、ネットワーク機器における消費電力の少なくとも15%程度の省電力化が見込まれます。
本研究活動は総務省の「地球温暖化対策ICTイノベーション推進事業(PREDICT)」プログラムの一環として行われています。

D2の竹下君のMiDORi Networkの省電力化実証実験に関する論文がOFC/NFOEC 2011に採択されました。

D2の竹下君のMiDORi Networkの省電力化実証実験に関する論文が国際会議 OFC/NFOEC 2011 に採録されました。

論文については以下の通りです。

Title: Demonstration of the Self Organized Dynamic Link Power Management by ?MiDORi? Energy Optimal Network Topology Design Engine
Authors: Hidetoshi Takeshita, Yuji Oikawa, Haruka Yonezu, Daisuke Ishii, Satoru Okamoto, and Naoaki Yamanaka

Abstract: This paper reports the demonstration results of the dynamic link power management
by energy optimal network topology design with prototype Gigabit layer-2 switches. The result
shows dynamic link power management is feasible.

12月22日に修論発表審査が行われます。

Time: 9:00 – 17:55
Location: Dai-Kaigisitsu at Kosei-to building

9:50: Mr. Kunitaka Ashizawa ”アクティブ光アクセスネットワークにおけるマルチキャスト配信方式の検討”
13:15: Mr. Junpei Marukawa “次世代広域イーサネットにおけるマルチパス伝送のためのスケーラビリティを考慮した複数経路探索方式”
16:00: Mr. Syota Yamada “インテリジェントクラウドネットワークの実現に向けた並列伝送を用いたデータセンタ間接続方式”

19:00-29:00 Party at K2 campus

Year-end party will be held at Dec. 23th

慶應テクノモール2010に出展しました

2010年12月10日(金)に東京国際フォーラムにおいて開催された慶應テクノモール2010に以下の5つのテーマについて出展しました。
「自己組織化省エネルギーネットワーク ~MiDORi~」
「超高速光スイッチによる次世代光ネットワーク技術」
「ユビキタスグリットネットワークによる次世代グリッドサービス」
「EVNO ~Energy Virtual Network Operator~」
「広域分散データセンタを接続する次世代ネットワーク技術」

当日の様子です↓
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山中研究室のブースへ足を運んで頂きありがとうございました。

展示パネルはこちらからどうぞ

自己組織化省エネルギーネットワーク ~MiDORi~

超高速光スイッチによる次世代光ネットワーク技術

ユビキタスグリットネットワークによる次世代グリッドサービス

EVNO ~Energy Virtual Network Operator~

広域分散データセンタを接続する次世代ネットワーク技術

業界情報誌MPP(Microwave Photonics Products) No.37に10Gbpsアクティブ光アクセスシステムに関する特別寄稿が掲載されました

マイクロ波フォトニクス専門の業界情報誌MPP(Microwave Photonics Products)のNo.37(2010年11月25日発行)に、特別寄稿として、日立製作所と山中研究室で研究開発を行った10Gbpsアクティブ光アクセスシステムに関する記事が掲載されました。

MPP No.37(2010年11月25日発行)

従来のFTTH(Fiber To The Home)で用いられているPON(Passive Optical Network)では、光スプリッタで光信号を分配して各家庭にデータを送っているため、通信距離や収容加入者数の制約が生じることが課題となります。日立製作所と慶應義塾大学は、この課題を解決するために、光スイッチを用いたアクティブ光アクセスシステムの研究開発に取り組みました。
光アクセスシステムで要求される10Gbpsの高速通信に対応するために、従来技術より6ケタ高速な10ナノ秒以下での高速スイッチングを実現するPLZT光スイッチを開発し、アクティブ光アクセスシステムの実験システムを構築。実験により、従来のPONの2倍の通信距離40km、4倍の128加入者を収容する環境下、通信事業者側の光回線終端装置と家庭内に設置する光回線端末の間の双方向で10Gbpsの通信を達成しました。
開発したアクティブ光アクセスシステムを従来のPONと並存する形で適材適所に導入することにより、FTTHのより広範な地域(例えば将来の巨大市場となることが予想される中国)への展開や、家庭向け以外の展開(例えば企業内ネットワークの回線収容や無線ネットワークの基地局集線部への適用)が期待できます。
開発したPLZT光スイッチに関しては、エピフォトニクス株式会社に合流し、2009年12月よりPLZT光スイッチサブシステムの外販を行っており、現在アクセスシステムだけではなくメトロネットワークやコアネットワークへの展開も視野に入れ技術開発を進めています。
本研究成果の一部は、独立行政法人情報通信研究機構が進めるフォトニックネットワーク技術に関する研究開発の一環である、「集積化アクティブ光アクセスシステムの研究開発」によって得られました。

山中研究室がネットワークを常に省電力になるように自己 組織化するデータセンター向けイーサネット機器省電力化実験に成功し、プレスリリースされました

慶應義塾大学理工学部の山中直明教授は、最も省電力な網トポロジーを全自動で実現する、環境に優しい次世代ネットワークの研究を行っています。その研究の一環として、データセンターでの利用が可能な市販イーサネットスイッチと慶應義塾大学が開発したイーサネットスイッチとで構築した大規模網に対して、網自体が自律的に最も省電力なトポロジーとなるようにスイッチポートの電源オン/オフ状態が切り替わり自己組織化するイーサネットの実験に成功しました。
本研究成果は、12月10日(金)に東京国際フォーラム(丸の内)にて開催されるKEIO TECHNO- MALLにおいて実験デモを公開いたします。

慶應義塾大学プレスリリース(2010年12月8日)

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12月10日に開催される慶應テクノモール2010に出展します

山中研究室は、12月10日(金)に開催される慶應テクノモール2010@東京国際フォーラムに出展します。

本年度は、
「自己組織化省エネルギーネットワーク ~MiDORi~」
「超高速光スイッチによる次世代光ネットワーク技術」
「ユビキタスグリットネットワークによる次世代グリッドサービス」
「EVNO ~Energy Virtual Network Operator~」
「広域分散データセンタを接続する次世代ネットワーク技術」
の5つのテーマについて、研究成果をポスターおよびデモンストレーションにて発表いたします。

今年は例年よりもブース数が多いため、研究室全体をあげて出展準備に励んでいます。
ぜひ足をお運びいただければ幸いです。