博士学位取得者

【山中先生:主査】
 
 
■ 村上 正樹
 
 
 
■ 論文タイトル:Reconfigurable hardware slice network architecture for service transport and data center network(サービストランスポートネットワークとデータセンターネットワークに向けた再構成可能ハードウェアスライスネットワークアーキテクチャ)
■ 論文の内容の要旨:Beyond 5G 時代では今まで以上に多様なサービスが、それぞれの要件に応じた品質のネットワークを要求することが想定される。従来はエッジルーターのハードウェアを多機能にすることで、多様なサービスを収容していた。しかし、半導体性能の限界やサービス専用のネットワークをそれぞれ構築した場合においては設備コストが問題となった。そこで、我々は再構成可能ハードウェアを光ネットワークにより接続し、ネットワークスライスを構築するVPON (Virtual Packet Optical Node)の実現を目指している。・・・続きを読む
 

■ 張 善明
■ 論文タイトル:Energy Efficient and Enhanced-type Data-centric Network Using Network Virtualization Technology(データ指向型ネットワークのネットワーク仮想化技術を用いた消費エネルギー最適化)
■ 論文の内容の要旨:現在のインターネットは、1960年代に始まる研究開発ネットワークとして使われていたものから進化し続け、2018年現在、完全に社会インフラの一つとしてあらゆる分野で誰でも使えるようなネットワークとなっている。近年、インターネットへの接続通信端末や利用者の急増に伴い、数十年前作られた基本技術に基づくインターネットには、様々な問題が生じてきた。これに対して、将来新たな要求を満たすため、Future Internetと呼ばれるゼロから構築する新世代ネットワークの研究が提唱されてきた。新世代ネットワークでは、現在のインターネットと同じようなホスト間通信形態ではなく、“情報”-ユーザ間のInformation-centric Networking (ICN)と呼ばれる情報指向型の通信形態の通用が検討されている。・・・続き

■ 林谷 昌洋
■ 論文タイトル:Optical Access/Intra Data Center Network with High Energy Effciency and Reliability(省電力化および高信頼化を実現する光アクセス/イントラデータセンタネットワーク)
■ 論文の内容の要旨:近年、クラウドサービスの進展により、データセンタに流れるトラフィックが急増している。2019 年には、データセンタに向かうトラフィックはアクセスネットワークにおいて8 割を占め、また、データセンタ内のトラフィックでは、現在、7 割がデータセンタ内に閉じている性質がある。上記背景を踏まえ、データセンタにアクセスするネットワーク(以下、アクセスデータセンタネットワーク)およびデータセンタ内ネットワーク(以下、データセンタ内ネットワーク)では増加するトラフィックに対応できるように、ネットワーク省電力化およびミッションクリティカルに対応する高信頼化を実現するネットワーク構成を考える必要がある。・・・続きを読む

■ 高 山
■ 論文タイトル:Software Defined Control Technology for Wide Area Transport Network(広域トランスポート網のソフトウェアデファインド制御技術)
■ 論文の内容の要旨:クラウドコンピューティングやInternet of Things の普及・発展により,多種多様なサービスを効率的かつ経済的に収容する新たな広域トランスポート網の実現が求められる.既存トランスポート網の構成やプロトコルを大規模化・大容量化した場合,制御システムが大規模化・複雑化することでOperating Expense が大きく上昇する.この問題を解決するために,データセンタやLocal Area Network (LAN)へ適用されているSoftware Defined Networking (SDN)を広域トランスポート網へ拡張することが期待できる.データセンタやLAN と異なり,異なるドメイン/レイヤから構成される広域トランスポート網では,ドメイン/レイヤをまたがるEnd-to-End パス設定の高速化,管理リソースの増加による制御システム拡張性の劣化の二つの課題解決が必要である.・・・続きを読む

Sato■ 佐藤 丈博
■ 論文タイトル:Energy-efficient Reliable Optical Metro/Access Integrated Network Using Virtualization Technology(仮想化技術を用いた省エネルギー・高信頼な光メトロ/アクセス統合型ネットワーク)
■ 論文の内容の要旨:有線/無線通信におけるブロードバンドサービス加入者数の増加、映像配信等のアプリケーションの普及により、ネットワークトラヒックは増加を続けている。これに伴い、ネットワーク機器の総消費電力量は年率12%の速度で増加しており、そのうち60〜80%をアクセスネットワークが占めると推計されている。アクセスネットワークでは、複数の加入者で設備を共有することにより安価にブロードバンドアクセスを実現するPassive Optical Network(PON)が一般家庭向けに普及している。仮想専用線やモバイルフロントホールといった事業系サービスを既存の光アクセスネットワーク上で提供する研究も行われており、費用対効果を考慮した高信頼性の確保が必須となる。・・・続きを読む

■ 芦沢 國正
■ 論文タイトル:Multi-Service Adaptable and Low-Power Consumption Active Optical Access Network Using High-Speed PLZT Optical Switches(超高速PLZT光スイッチを用いたマルチサービス適応可能な低消費電力アクティブ型光アクセスネットワーク)
■ 日本でのブロードバンドサービスの契約者数は,2013 年に全体で9500 万人,FTTH(Fiber To TheHome) で 2500 万人に達している.またアクセスネットワークにおいて,IPTV(Internet protocol television) ,VoD(Video onDemand) ,VoIP (Voice over Internet Protocol) 等のマルチサービスの提供が求められている.さらに通信容量の拡大に伴いネットワークの消費電力が増加しており,日本におけるインターネット全体の消費電力の約7 割をアクセスネットワークが占めている.・・・続きを読む

Kikuta■ 菊田 洸
■ 論文タイトル:インターネットにおける規模拡張性に優れたネットワークトラヒック制御技術に関する研究
■ 論文の内容の要旨:インターネットを始めとするコンピュータネットワーク技術は飛躍的に成長し,光アクセス網をはじめとするアクセスネットワーク技術の発達により,各ユーザーとネットワークは高速な通信回線で接続された.しかしコアネットワークにおけるトラヒック制御技術は不十分であり,ベストエフォートと呼ばれる通信方式のもと,トラヒックの輻輳による不規則な遅延,予測不可能なパケット損失などの通信効率の劣化が発生する.これらの通信品質を改善し,効率的な通信を実現するための技術として,トラヒックの経路を自由に制御するトラヒックエンジニアリングが求められている。・・・続きを読む

kazumasa_tokuhashi.jpg■ 徳橋 和将
■ 論文タイトル:Energy Efficient and Large-scale Optical Access Network Using High-speed Optical Switch
(超高速光スイッチを用いたエネルギー効率の高いラージスケール型光アクセスネットワーク)
■ 論文の内容の要旨:現在、Fiber-To-The-Home (FTTH)サービスとしてPassive Optical Netwotk (PON) という光アクセスネットワークが世界中で広く普及し、ブロードバンドインターネットサービスを実現している。PONは局舎側装置Optica Line Terminal (OLT)からの光ファイバを光カプラというパッシブデバイスにより分岐し、32または64ユーザで光ファイバを共有する低コストなアーキテクチャである。また、年々ネットワークトラヒックは増加傾向にあり、アクセスエリアにおいては通信デバイスが多いため消費電力が増大するという問題が発生している。・・・続きを読む

hidetoshi_takeshita.jpg■ 竹下 秀俊
■ 論文タイトル:A Study on Energy-Efficient Network Architecture for Future Photonic Networks
(将来のフォトニックネットワークに関するエネルギー効率の高いネットワークアーキテクチャに関する研究)
■ 論文の内容の要旨:インターネットの発展に伴い、ネットワークの消費電力の増大と省電力化の遅れ、Client -to-Datacenter (C2D)トラフィック増大によるデータセンタアクセス時の待ち時間の悪化、及び往復遅延時間(RTT)と遅延時間の揺らぎ増大によるQuality of Service(QoS)悪化が大きな問題となっており、将来のフォトニックネットワークではこれらの問題に対する抜本的な改善が求められている。・・・続きを読む

takashi_kurimoto.jpg■ 栗本 崇
■ 論文タイトル:A Study on Transport Technologies for Multi-service Networks
(マルチサービスネットワークのためのトランスポート基盤技術の研究)
■ 論文の内容の要旨:電気通信サービスは、音声通信サービスや狭帯域のコンピュータ間のデータ通信サービスから始まり、近年は広帯域のデータ通信を主体に動画配信サービスが一般的になりつつある。今後はさらに高精細な映画などの大容量データ通信やミッションクリティカルと呼ばれる高信頼、高品質な通信サービスが望まれている。当初の電気通信サービスはそれぞれ個別ネットワークで提供されていたが、効率化のため複数サービスを同一のネットワークで提供するために必要なトランスポート技術の研究がされてきた。・・・続きを読む

sho_shimizu.jpg■ 清水 翔
■ 論文タイトル:Efficient Data Transport Technologies for Next Generation Backbone Network
(次世代バックボーンネットワークにおける高効率データ転送技術)
■ 論文の内容の要旨:インターネットの発展に伴い、ユーザ数が増加し、コンテンツサイズの大容量化とともに インターネットトラヒックが急速に増加している。また、新たな他アプリケーションが開発され、QoS要求の異なるトラヒックがインターネット上に混在している。この背景の中で、次世代バックボーンネットワークには、高速・大容量性、スケ-ラビリティ、トラヒックエンジニアリングへの対応、大容量データ配信のためのアプリケーションレベルの枠組みが求められている。・・・続きを読む

photo.jpg■ 石塚 美加
■ 論文タイトル:A Study on Performance Improvement in Ubiquitous Service Networks
(ユビキタスサービスネットワークの性能向上に関する研究)
■ 論文の内容の要旨:ユビキタスネットワークは、いつでも、どこでも、何でも、誰でもアクセス可能なネットワーク環境である。ユビキタスネットワークでは、従来のネットワークでは通信の対象ではなかった「モノ」を通信の対象とすることにより、通信パライダムに変化をもたらすことが期待されている。本論文では、ユビキタスネットワークに関する課題の中で、特にネットワークの性能問題に着目して研究を行った結果をまとめる。・・・続きを読む

daisuke_ishii.jpg■ 石井 大介
■ 論文タイトル:A study on the bulk transfer protocol in the next generation optical network
(次世代光ネットワークにおけるバルク転送プロトコルに関する研究)
■ 論文の内容の要旨:インターネットの普及によるトラヒックの増加に伴い,アクセス網のブロードバンド化が進み,バックボーン網の高速化,大容量化が急務となっている.また,インターネットによって提供されるサービスもメールやWebページ閲覧から発展し,P2Pアプリケーション,ビデオシェアサイト等と多様化している.サービスの発展に伴い,インターネットを介して交換されるデータは大容量化が進み,バースト性の強いデータが増加している.・・・続きを読む

yutaka_arakawa.jpg■ 荒川 豊
■ 論文タイトル:超高速光ネットワークにおける通信品質制御方式に関する研究
■ 論文の内容の要旨:ADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line)やFTTH (Fiber To The Home)などに代表される高速アクセス綱の普及、 P2Pをはじめとする大容量コンテンツの増加に伴い、バックボーンネットワークの大容量化が急務となっている。そこで、 1本の光ファイバに複数の波長を多重する波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing : WDM)技術は、将来的にテラビット級の伝送が可能な方式として注目されている。・・・続きを読む

【山中先生:副査】

■ 平野 章

■ 論文タイトル:Optical and Electro-optical Impairment Mitigations for Large Capacity Optical
Fiber Transmission
(大容量光ファイバ通信のための光学的並びに電気光学的劣化補償技術の研究)

■ 論文の内容の要旨:光ファイバ通信は、社会インフラとして様々なIT サービスを支えており、近年のモバイルやデータ通信トラフィックの急増により、光ファイバ通信システムの大容量化が課題となっている。大容量化にはビットレートの高速化と波長多重における多重チャンネル数の増大が必要であり、前者に対しては光ファイバ伝搬時に発生する群速度分散や偏波モード分散等の符号間干渉の抑圧と光増幅器雑音によるSNR 劣化の抑圧が課題であり、後者に対しては広い波長範囲における群速度分散ズレの補償、波長多重する複数のチャネルをまとめて扱う方式の考案、波長数増加に伴う構成部品数増加により増加する故障率を低減する効果的な高信頼化手法が課題となる。・・・続きを読む

 

photo.jpg■ 春田 秀一郎
■ 論文タイトル:A Study on Fraud Detection for Sybil Accounts on Social Networking Services and Phishing Websites(ソーシャルネットワーキングサービスのシビルアカウントとフィッシングサイトの検知に関する研究)
■ 論文の内容の要旨:インターネットをはじめとするネットワーク技術の向上により,豊かな情報社会が実現しつつある一方で,ネットワークを介した攻撃が問題となっている.暗号技術や認証技術,ディジタル署名技術等のセキュリティ技術はこれらの攻撃に対する基盤技術ではあるものの,現代において多様化した全ての攻撃に対処できるわけではない.攻撃の存在を確認できれば,攻撃への対処が行われやすいことから,不正検知技術はセキュリティ分野において,最も重要な研究領域の一つになっている.本論文では,不正検知技術が活躍する領域の中でも,利用者や被害の多さの観点からSNS (Social Networking Services) においてシビルと呼ばれる不正アカウント,およびフィッシングサイトの問題について扱う.・・・続きを読む
 

■ Nurul Ashikin Binti Daud
■ 論文タイトル:Silicon photonic crystal nanocavity modulator and receiver fabricated by photolithography(フォトリソグラフィで作製したシリコンフォトニック結晶ナノ共振器変調器と受光器)
■ 論文の内容の要旨:シリコンフォトニクスは,高度な作製技術を用いることができることに加えて,シリコンが通信波長帯の光に対して高い屈折率と小さな吸収を有するため,光インターコネクトの要素技術と目されている.本技術を用いるとチップ上に集積した微小な素子に光を閉じ込めることができる.近年では,シリコンフォトニクスの商用化につながる,CMOS(complementary metal-oxide-semiconductor)互換の作製技術の研究開発が精力的になされている.一方で,シリコンフォトニック結晶は高Q値微小光共振器を小さな素子サイズで実現できることから,注目を浴びている.・・・続きを読む

photo.jpg■ 吉岐 航
■ 論文タイトル:Dynamic control of ultra-high Qsilica toroid optical microcavities
■ 論文の内容の要旨:シリカガラスは,光の吸収や散乱が小さく加工も容易なことから,光ファイバ,光カプラや光フィルタを含むパッシブな光学素子の材料として広く用いられてきた.その一方で,シリカガラスは非線形光学定数が小さく,キャリア注入や電界印可による光制御も困難である.それ故に,シリカガラスは優れた光学特性を持つにも関わらず,光スイッチや光メモリを始めとするアクティブな光学素子にはほとんど用いられてこなかった.しかしながら,高Q 値かつ小さなモード体積を有する微小光共振器を用いると,非線形光学定数が小さい材料を用いた場合でも,効率的に光を制御できることに,近年注目が集まっている.特に,非線形光学効果によって光共振器の特性を時間的に変化させることで実現される光制御は動的制御と呼ばれ,光スイッチ,光メモリや光周波数変換素子への応用が期待される.本研究では,超高Q 値シリカトロイド微小光共振器の動的制御を,光カー効果を用いて実現し,全光スイッチ,全光メモリ,光周波数変換素子,全光バッファへと応用することを目的とする.
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photo.jpg■ 豊田 健太郎
■ 論文タイトル:アドホックネットワーク, VoIPサービス, およびRFIDサプライチェーンシステムにおけるセキュリティとプライバシに関する研究
■ 論文の内容の要旨:パーソナルコンピュータや携帯電話によるインターネットの利用者増大に伴い,ネットワークを介した様々な攻撃が問題となっている.これまで,これらの攻撃を防止するために共通鍵および公開鍵暗号方式,認証,デジタル署名技術などのセキュリティ技術が確立されてきた.一方,無線センサデバイス,スマートフォン,RFID (Radio Frequency Identification)といった多様な無線通信可能なデバイスの技術的進歩に伴い,我々の生活をより豊かにするような新しいシステムおよびサービスが急速に普及し始めている.しかしながら,これらのデバイスを用いたシステムやサービスには,アドホックネットワークにおいて信頼できる第三者機関を用いた認証ができないこと,VoIPサービスでは格安な通話料金を悪用した迷惑電話を発信する行為,RFIDに書き込まれた情報の不正読取によるプライバシ侵害などといった既存のセキュリティ技術だけでは対処できない問題が存在する.したがって,これらに対する対策および防御策を講じることは喫緊の課題となっている.
・・・続きを読む

photo.jpg■ 八巻 隼人
■ 論文タイトル:アプリケーションルータにおける情報抽出およびテーブル検索のアクセラレーションに関する研究
■ 論文の内容の要旨:近年のインターネット関連技術の急速な進歩によって,IDS(Intrusion Detection System)といった高度な機能を提供するサービスの需要が高まっている.ルータにおいてもパケット解析技術を獲得することで,ネットワーク経路上のパケットに対し,ペイロードまで含めた情報抽出を可能とするアプリケーションルータが広く研究されている.アプリケーションルータは,積極的にパケットのコンテンツ情報を解析し,サービスに用いる機能を持ったルータである.アプリケーションルータによって,ネットワーク型IDSのようなセキュリティ用途のみならず,負荷分散やQoS(Quality of Service)保証といった様々なサービスを高度に提供することが期待できる.
・・・続きを読む

photo.jpg■ NAZIRUL AFHAM BIN IDRIS
■ 論文タイトル:T- and O-band Optical Communication Networks
Based on Arrayed Waveguide Gratings
■ 論文の内容の要旨:Although optical communication networks conventionally utilize the C- and L-bands (1530 nm –1625 nm), the T-band (1000 nm – 1260 nm) has recently been proposed as a possible wavelength resource through recent developments of quantum dot (QD) tunable lasers for this frequency band. The
T-band combined with the relatively developed O-band (1260 nm – 1360 nm) offers more than 79 THz of bandwidth, which is 7 times of the C- and L-bands combined, and would be useful in realizing short-reach wavelength division multiplexing (WDM) networks with high capacity using simple transmission formats. In this study, the scalability of arrayed waveguide grating (AWG), which is a key component in WDM systems, is investigated for application in these bands. Highly scalable AWG configurations as well as large scale WDM systems employed in the T-band are proposed and demonstrated.
・・・続きを読む

photo.jpg■ Zhang, Hao
■ 論文タイトル:A Study on Power Saving and Latency Reduction Methods for Wireless 3D Network on Chips
■ 論文の内容の要旨:By the development of semiconductor technology, we can combine various IP cores such as processors,caches, and I/O modules on a chip. To connect a large number of cores, Network-on-Chip (NoC) that introduces a packet switched network has been widely studied. NoCs have been utilized in cost-effective embedded devices. Such applications often demand very tight design constraints in terms of cost and performance; thus the silicon budget available for their on-chip network should be modest.・・・続きを読む

photo.jpg■ 鈴木 敦
■ 論文タイトル:Acceleration-Based Bilateral Teleoperation System under Time Delay Based on Modal Space Analysis
(モード空間の解析に基づく通信遅延によるむだ時間下における加速度制御を用いた双方向遠隔操作)
■ 論文の内容の要旨:近年,触覚伝達を可能にする2台のマスタ,スレーブロボットを用いたバイラテラル(双方向)遠隔操作に注目が集まっている。バイラテラル遠隔操作の危機的な問題の一つに通信遅延により生じるむだ時間の影響によるシステムの性能劣化と不安定化が存在する。このむだ時間によって,バイラテラル遠隔操作の安定性と性能は著しく劣化してしまう。本論文では,通信遅延によるむだ時間下におけるバイラテラル制御系にモード分解(座標分解)を施すことによって,むだ時間下における位置制御と力制御のそれぞれの安定性を解析する。また,解析に基づきむだ時間下においても高い性能と安定性を実現できるバイラテラル制御システムを提案する。・・・続きを読む

photo.jpg■ Akagic, Amila
■ 論文タイトル:Adaptable Architectures for Acceleration of Protocol Processing using
■ 論文の内容の要旨:学士(工学),修士(工学)竹澤洋子君提出の学位請求論文は,「湿式化学合成プロセスによるチタン酸ナノ結晶の合成と電子デバイスへの応用」と題し,7 章より構成されている.電子機器の小型化・高性能化が進み,用いられる電子材料においてはナノメートルスケールで微細構造がコントロールされた合成技術の確立が求められている.ナノ粒子合成には,湿式合成法が有効であり,ナノロッドやナノシートなどの特異的な形態を有する様々な材料の合成が可能になっているが,物質系が限定されており,その形態のコントロールも十分とは言えない.本研究では,電子デバイスへの応用が期待される二酸化チタン・層状チタン酸・チタン酸バリウムなどのチタン系材料をターゲットとし,湿式合成法における反応場・原料種類・原料濃度などが与える形態への寄与を検討するとともに,得られたナノ粒子材料を用いて誘電体薄膜を形成し,電子材料としての可能性を評価している・・・続きを読む

photo.jpg■ 林 宜德
■ 論文タイトル:A Study on Relay Selection and Routing for Cooperative and Cognitive Radio Ad Hoc Networks
■ 論文の内容の要旨:With the development of wireless technologies, autonomously distributed wireless ad hoc networks have attracted much research interest. In such networks, infrastructures such as base stations and wired connections are not necessary, and mobile terminals can directly exchange information to each other by relaying data packets. However, data are transmitted by the multihop relaying, and the wireless channel condition and topology changing significantly affect the performance. ・・・続きを読む

photo.jpg■ 遠藤 伶
■ 論文タイトル:Peer-to-Peer Video-on-Demand System
Based on Video-Data Popularity
(動画データの普及度に基づいたピアツーピア動画配信システムに関する研究)
■ 論文の内容の要旨:本研究は,動画データの検索や送信を視聴者端末(ピア)間で分散的に行うことで動画配信ノードの配信負荷を低減する,ピアツーピア動画配信システム(P2P VoD システム)の性能向上を目的としたものである.P2P VoD システムは,動画データの検索や送信をピア間で分散的に行うため,動画データ普及度の偏りによりシステムの性能低下や動画配信ノードの負荷増加がおこる.本研究では,P2P VoD システムの主要な機能である,ピア検索,動画データ送信スケジューリング,それぞれについて検討し,動画データがPeer-to-Peer(P2P)ネットワーク中でどれだけ普及しているかを表す,動画データ普及度に着目した新しい方式を提案した.・・・続きを読む

photo.jpg■ 田中 大輝
■ 論文タイトル:相変化材料を用いた自己保持型光スイッチに関する研究
■ 論文の内容の要旨:光通信ネットワークにおいて、波長多重と多値変復調による大容量伝送が進展している。このため、光ノードで処理される信号の波長数とビットレートが増大し、光ノードの大規模化、高速化、低消費電力化が求められている。特に光電気変換を要せずに光信号のルーティングが可能な、光スイッチ技術を光ノードに適用することが強く期待されている。この要請に応えるために、小型で高速に動作し、低損失な光スイッチが求められている。本研究では相変化材料を用いた自己保持型光スイッチ (相変化光スイッチ) を提案し、その有用性を明らかにすることを目的とした。・・・続きを読む

ryosuke_nakao.jpg■ 中尾 亮介
■ 論文タイトル:部分的ハロゲン置換ポリマーを用いた高速通信性・低価格を
両立する屈折率分布型プラスチック光ファイバーの開発
■ 論文の内容の要旨:屈折率分布型プラスチック光ファイバー(GI POF)は、従来型のStep-Index POF の持つ長所(柔軟・大口径・軽量・安全など)を維持しつつ、高速通信性能を併せ持つため、住宅内や輸送機内でのネットワークや、家電機器内配線として最適と考えられてきた。本研究の目的は、そのGI POF を、広く社会に普及するレベルの低価格で提供可能とする、素材技術、成形技術を創出することである。・・・続きを読む

photo.jpg■ Maung Sann Maw
■ 論文タイトル:Resource Allocation and Reduced Complexity in MIMO
Wireless Communication System
(MIMOワイヤレス通信システムにおけるリソース割り当てと複雑さ低減に関する研究)
■ 論文の内容の要旨:Recently, the demands for high speed internet access from the mobile wireless devices have grown very rapidly. Therefore, there is need to satisfy the demands of the capacity improvements in wireless communication systems. Fourth generation (4G) mobile technology promises the full mobility with high speed data rates for next generation mobile users. The main aim of 4G technology is to provide high speed wireless broadband services. ・・・続きを読む

photo.jpg■ 戸井 崇雄
■ 論文タイトル:Performance and area optimization methods
in compiler for a dynamically reconfigurable processor
(動的再構成プロセッサ向けコンパイラにおける性能と面積の最適化)
■ 論文の内容の要旨:本論文は限定された面積の中で最大性能を発揮するための動的再構成プロセッサ(DRP)向けコンパイラにおける最適化手法を示す。いくつかの最適化手法は、DRP を搭載したプロ向けビデオカメラ、デジタルテレビ送信機、デジタルスチルカメラなどの幅広い製品において実用化されている。DRP のアーキテクチャでは、多数のプロセッシングエレメント(PE)と自由に接続できるプログラマブル配線からデータパスが構成される。・・・続きを読む

photo.jpg■ Fung Chun Cheong Alex
■ 論文タイトル:A study of multicast on WDM optical network
and IP network
(光波長多重ネットワーク及びIPネットワークにおけるマルチキャストに関する研究)
■ 論文の内容の要旨:With the increasing number of applications and devices making use of the network, the demand of high network bandwidth has been increasing sharply in the recent years. Although the advancement of different device technologies helps satisfying the demand, it involves a very high investment of equipments by the network service providers. The method of distributing data can also improve the usage efficiency of available network resources greatly. ・・・続きを読む

photo.jpg■ Bouk, Safdar Hussain
■ 論文タイトル:Autoconfiguration, Multi-Metric Clustering and Gateway
Selection Schemes for Mobile Ad-hoc Networks
(モバイルアドホックネットワークにおける自動設定、複数メトリッククラスタリング、
ゲートウェイ選択方式に関する研究)
■ 論文の内容の要旨:Mobile Ad hoc Networks (MANETs) are on demand, spontaneous, self-configuring, self-administrative, distributed, and plug-n-play type networks consisting of mobile wireless nodes. These properties attracted large research community to actively carry out research on MANETs. Also these properties make it difficult to solve most of the open issues in MANETs. These issues include IP address assignment to all the mobile nodes that are coming and leaving the MANET, manage network architecture or structure to effectively organize, utilize and manage the network resources, and in the case of connected MANET, MANET connected with IP network, fairly and efficiently provide IP services to all the MANET nodes etc. In this thesis, the solutions to the above-mentioned issues are proposed. ・・・続きを読む

photo.jpg■ Liyanage, Maduranga
■ 論文タイトル:Resource allocation and channel estimation techniques for OFDMA systems
(OFDMAシステムにおけるリソース割り当てとチャネル推定技術)
■ 論文の内容の要旨:Wireless communications is ubiquitous. People are no longer just checking email from wireless devices. Multimedia services are in very high demand, while the quality of multimedia services is increasing. This puts enormous pressure on the wireless service providers to constantly increase the throughput. The 4th generation wireless systems are been designed to address this throughput demand. Orthogonal-frequency-division-multiplexing (OFDM) technology is being chosen as the PHY/MAC layer of the 4th generation networks due to number of advantages it provides and high throughput being one of them. Although OFDM is able to provide increased throughput in theory, in practice it is difficult to achieve this limit. Resource allocation is the technique that allocates bandwidth, power, etc., to users, such that the system throughput is increased, while at the same time user quality-of-service (QoS) is maintained. ・・・続きを読む

photo.jpg■ 小池 康太郎
■ 論文タイトル:Design of Plastic Optical Fiber for Home Network
(ホームネットワーク用プラスチック光ファイバの設計)
■ 論文の内容の要旨:屈折率分布型プラスチック光ファイバ(GI POP)は、その高速性、柔軟性、端末加工の容易さなどから、曲げや接続の多い建物内における、短距離通信用途として研究が進められてきた。 1982年に最初のGI POFが報告されて以来、多くの改良が重ねられ、 2001年からは大型のオフィスビルや病院などへの導入が始まっている。しかし、母材ポリマーの合成コストが極めて高いことから、広く普及するには至っておらず、特に今後最も大きな需要が見込まれる一般家庭向けに対しては実用化の目処が立っていない。・・・続きを読む

photo.jpg■ 古川 怜
■ 論文タイトル:Polarization Maintaining and Phase Retarding
Properties of a Birefringence Controlled Plastic Optical Fiber
(複屈折制御プラスチック光ファイバの偏波保持特性と伝搬位相制御)
■ 論文の内容の要旨:偏波保持光ファイバはコヒ-レント光通信用線路あるいはファイバジャイロ等の各種光センサとして期待され、その検討が盛んに行われてきた。そうした中で近年のWDM伝送技術の発展に伴いファイバ型部品としての偏波保持光ファイバが注目を集めている。現在、偏波保持光ファイバは数種存在するが、その原理により全てがシングルモードファイバ(SMF)である。一方、 MMFに偏波を結合しても、出射時には他種の位相面が存在し複雑になることから、 MMFの偏波保持については過去にほとんどの研究例がない。・・・続きを読む

photo.jpg■ 岡﨑 浩平
■ 論文タイトル:超高速光通信綱においてマルチメディア通信に適した
高効率な交換システムの構築及び綱制御法に関する研究
■ 論文の内容の要旨:近年、超高速光通信技術が進展する中、ネットワークの高速化、大容量化およびマルチメディア通信に適した高効率な通信網を構築する要求が高まっている。マルチメディア通信では、確実性の要求されるデータや、即時性の要求される動画像のように、様々な通信品質が要求される。さらに、ストリーミングのような1対多通信であるマルチキャスト通信を要求するアプリケーションが多く見られ、さらに地上波デジタル放送の開始に伴い放送型コンテンツをネットワークで配信するなど、マルチキャスト通信への要求が高まっている。マルチキャスト通信は、ネットワーク内の適切な位置でデータを複製し転送する方式であり、交換システムにおいてマルチキャスト通信に対応し高率的なデータ転送を行うことは重要な課題である。・・・続きを読む

photo.jpg■ 秦野 智也
■ 論文タイトル:効率的かつ公平なデータ転送実現のための帯域制御技術
■ 論文の内容の要旨:通信を必要とするアプリケーションが増加し、ネットワーク利用者が増加、多様化してきているため、ネットワークを流れる通信の特性も多様化し、海外への通信、衛星回線を利用した通信、ギガ単位の通信を必要とする通信が現れてきている。その背景を受けて、伝達可能な通信の範囲が広がり、ネットワークの帯域が拡大してきている。また、ネットワークを流れる様々な通信に対して、高いユーザ間公平性を実現するサービスや、効率よく転送を行うサービスが求められている。・・・続きを読む