修士課程2年平尾さんの論文が電子情報通信学会特集号に採録されました

修士課程2年平尾さんの省電力ネットワークMiDORiに関する論文が電子情報通信学会の通信技術の
革新を担う学生論文特集号に採録されました.

論文については以下の通りです.
タイトル:省電力ネットワークMiDORiにおけるPoint to Multi-point対応ルーチング高速計算手法
著者:平尾明子,竹下秀俊,岡本聡,大木英司,山中直明
概要:ネットワークのトラヒック量の増大に伴い,ネットワークの消費電力量が急増し,消費電力の削減が急務となっている.
また,ネットワークのリソースを有効に活用するために多対多接続サービス実現への要求が増加している.
本論文では,ネットワーク中のトラヒックを特定リンクに集約することで,空となった未使用リンクをスリープ状態にし,
ネットワーク全体の消費電力を削減するMiDORiネットワーク技術における多対多対応ルーチング手法としてSuperPosed Minimum Spanning Tree (SPMST)アルゴリズムを提案する.
提案アルゴリズムは,多対多接続MiDORiネットワークにおける要求条件である,高い省電力性実現,
20秒以内での100ノード以上かつ,1000マルチキャストグループ以上対応の計算実行を満たす.
計算機シミュレーションにより,提案するアルゴリズムの省電力性・計算時間・マルチキャストグループ収容数の有効性を示すとともに,
MiDORiネットワークのプロトタイプシステムにおける提案アルゴリズムの有効性を検証した.