山中研究室が開発した新世代レイヤ2技術がフォトニックネットワークに関するNICT委託研究の超100Gbps伝送連携デモンストレーションで披露されました

山中研究室は、国内の8組織(慶應義塾大学、東京大学、NTT、NTTコミュニケーションズ、KDDI研究所、NEC、日立製作所、三菱電機)が参加するNICT(情報通信研究機構)委託研究「λアクセス技術の研究開発」において、100Gbpsを超える新しいイーサネット技術の研究開発を行ってきました。この度、11月19日にNICT小金井で実施された、超100Gbs伝送連携デモンストレーションに参加し、慶應大学が開発した新世代レイヤ2プロトコルが、100Gbit Ethernet上をシームレスに転送されることが実証されました。

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山中研究室開発の新世代レイヤ2プロトタイプシステム

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100 Gbit Ethernet伝送システム

M1の米津さんがThe 7th IEEE Tokyo Young Researchers Workshopにてグロース賞を受賞しました.

M1の米津さんがThe 7th IEEE Tokyo Young Researchers Workshopにてグロース賞を受賞しました.

本賞は,IEEE東京支部 Young Researchers Workshopにおいて発表を行った者の中から,「企業という器を通じて,関わる全ての人々がgrowth(成長・拡大・発展)できる環境を創造する」という経営理念に合致する研究発表を行った1名をスポンサー企業が選出,贈呈されます.

発表内容は以下の通りです.

Title:Energy Optimal Network Topology Design Method by QoS Aware Link Power Management

Abstract:In order to realize a green transport network, a novel traffic engineering concept is introduced. By aggregating traffic into specific links and powering off router/switch interfaces, the physical network topology is dynamically optimized. In this paper, we propose a practical calculation method that can derive an energy optimal topology satisfying QoS requirements. Simulation results show that the proposed method can reduce 60% of energy consumption under 100 node network environment.

B4の原君がThe 7th IEEE Tokyo Young Researchers Workshopにてブルーレイディスクマイスターサイト賞を受賞しました.

B4の原君ががThe 7th IEEE Tokyo Young Researchers Workshopにてブルーレイディスクマイスターサイト賞を受賞しました.

本賞は,今後世界において活躍を期待するポスター発表を行った者に贈られます.

発表内容は以下の通りです.

タイトル:光アグリゲーションネットワークのための超高速波長選択光スイッチング技術

概要:インターネット上には多数のルータが使用されており,伝送速度の増加に伴う消費電力の増大が問題となっている.2008年に7.3TW/hだったルータの消費電力は,2010年には13TW/hに増加し,ネットワークの省電力化が急務である.そこで,我々の研究室では現在のインターネット内のルータを1台の大規模なクラウドルータに集約したツリー状のシンプルなネットワーク(光アグリゲーションネットワーク)を提案している.本提案により,消費電力の大幅な削減を可能にし,地球環境保全に大きく貢献する.本発表では光アグリゲーションネットワーク構築の一手法として,超高速PLZT波長選択光スイッチを用いた波長多重ネットワークを提案する.本提案で用いるPLZT波長選択光スイッチは時間軸をスロット単位に分割するスロットスイッチング機能を有する.これにより,ネットワークの距離の伸長および加入者側装置数の拡張を可能にし,省電力の大容量ネットワークを実現する.

M2の山田君がThe 7th IEEE Tokyo Young Researchers WorkshopにてSpecial Referee Awardを受賞しました.

M2の山田君がThe 7th IEEE Tokyo Young Researchers WorkshopにてSpecial Referee Awardを受賞しました.

本賞は,一般参加者が表彰委員と同じ基準で審査し,決定される賞です.なるべく異分野の人にも分かりやすく発表し, もっとも多くの賛同を得られた1人に贈られます.

発表内容は以下の通りです.

タイトル:インテリジェントクラウドネットワークにおける並列伝送を用いたデータセンタ間接続方式

概要:クラウドネットワークの登場により,データセンタ間における高速な通信が必要となっている.しかし従来のインターネットを介した通信では,帯域幅が不十分であるという問題点がある.そこで我々は,安価な専用線を複数使用し並列伝送を行うことにより擬似的に広帯域なWANを構築するインテリジェントクラウドネットワークの提案を行っている.本稿では,GMPLSを用いて並列経路のパス確立を行う並列伝送システムを提案する.本システムをソフトウェアスイッチに実装し,End-to-Endの実効帯域測定による並列伝送の評価およびパス確立完了までの所要時間の計測を行う.

M1の高橋君がPN研究会において発表を行ないました。

M1の高橋君が,11月1-2日に日本女子大学で行われたフォトニックネットワーク研究会(PN)で発表を行いました.

発表者,タイトルは以下のとおりです

Authors:高橋春樹 竹下秀俊 石井大介 岡本聡 山中直明
Title:太陽追跡型データセンタ実現のための仮想マシン移行方式の一検討
Abstract:近年,クラウドコンピューティングの発展に伴い,データセンタの利用が急増しており,電力供給が課題となっている.世界的な化石燃料および原子力依存脱却の風潮により,自然エネルギーである太陽光発電を効果的に利用することが望まれるが,夜間のサービス提供が不可能となる.そこで我々は,サービスを24時間提供するために,太陽の移動に伴い,データセンタ間で仮想マシンを移行する太陽追跡(Follow the SUN)型データセンタの実現を目指す.本論文では,太陽追跡型データセンタの実現に向け問題となるユーザ・仮想マシン間の通信継続性について,既存技術を利用した仮想マシン移行方式の検討を行った.また各既存技術の比較を行い,太陽追跡型データセンタが実現可能かの検討を行った.