12月12日金曜日 いよいよ慶應義塾大学テクノモールです

12月12日(金)に KEIO TECHNO-MALL 2025(第26回慶應科学技術展)が開催されます。

山中研究室最後の大学院の学生たちは、いつものように深夜まで、実験機材の準備、ポスターの製作、説明パワーポイントの製作のみではなく、プリンターの調子が悪くなり大騒ぎとか、梱包機材を運んだ台車をそのままおいてきて怒られたりとか、去年使っていたプロジェクタが1年後に見当たらないといった、あいかわらず事件・事故を楽しんでいます。

山中研究室のブースは以下ですが、他にも大変面白いブースがたくさんあります。

ぜひ、隙間時間に覗きに来てください。

場所は東京国際フォーラムです。

KEIO TECHNO-MALL2025(山中研案内)pdf

Booth 74 情報技術を駆使した電力コントロールシステム
九州の太陽光発電は最悪40%以上が利用できず廃棄されているという問題があります。これは需給の時間と空間の不一致から生じます。
系統を増設するのは、大変な作業で、そこでまずは、電力のトレーサビリティをブロックチェーンで実現しました。また、今後増えるEV(電気自動車)を、余っている電力でチャージする行動変容、つまり「安い電力を買う」というシンプルな動機で、行動することにより少しでもバランスを取ります。
そのPoCや効果をお示ししています。

Booth75 6G時代のメトロアクセス
これは、山中研の本流です。世界唯一キャンパスに敷設した空孔コアファイバ(光の通り道が従来のガラスではなく空気のファイバ)で、波長の数を10-100倍増やします。
波長数が多いと、今までのブロックがない設計をやめ、統計的にネットワークを設計することにより、大幅のコストダウンが期待できます。実験を含めて、いろいろなデータを見せています。

Booth 76 未来光ネットワーク研究センター
11企業のメンバーによる空孔コアファイバーの研究拠点です。RoFと呼ばれる無線信号を直接アナログのままファイバー伝送をして、新しい無線アンテナシステムをデモしています。
このファイバーは、エネルギー耐性も1000倍高く、ファイバーの信号を使った給電(エネルギーハーベスト)に成功しており、実物の展示も行います。世界中の注目の競争技術です。
今日も米国のテキサス大学ダラス校に学生が行って実験を続けています。テクノモール前日には帰国予定です。

Booth77 交通の高度制御技術
渋滞している道に割り込ませてもらおうと苦労したことはありませんか?すべての人が公平に時間をシェアすることはできます。提案は、車間をはじめから最適に割り込ませるために確保します。その車間制御を、通信のTCP-IPの制御のように、混雑したら、大きくし、どんどん小さくして、再び大きくするという分散制御をしています。これにより、複雑計算なく分散で、アダプティブに制御できます。デモをやると張り切っていますが??順調ではありません。。。

以上、ぜひ、一目見てください。

第26回慶應科学技術展KEIO TECHNO-MALL2025