M2の渋田君がNS研究会において奨励講演を、田添君が発表を行いました.

M2の渋田君が、9月20-21日に東北大学で行われたネットワークシステム研究会(NS)で奨励講演を、田添くんが一般講演を行いました.

発表者,タイトルは以下のとおりです.

Authors:渋田直彦,張善明,竹下秀俊,岡本聡,大木英司,山中直明
Title:[奨励講演]E3-DCNにおけるコンテンツ転送エネルギー最適化に向けた動的転送経路選択
Abstract:我々は,ネットワーク上のあらゆるサービス資源を組み合わせて新たなサービスを提供するユビキタスグリッドネットワーキング環境(uGrid),およびコンテンツを転送単位としユーザからのコンテンツ名での要求に応じてコンテンツを転送するData Centric Network(DCN) を融合したEnergy Efficient and Enhanced-type DCN(E3-DCN)を提案している.E3-DCN は新世代ネットワーク上に構築され,転送エネルギー最適化を目指している.本稿では転送エネルギー最適化の手段として,将来のトラヒック状況を考慮して必要な転送エネルギーを動的に定めた上でコンテンツの転送経路を決定する動的転送経路決定手法を提案する.整数線形計画法を用いたシミュレーションにより本提案手法の有効性を示す.また,省電力なマッシュアップサービス型のコンテンツ配信システムの実証実験も紹介する.

Authors:田添崇士 山本草詩 恩田悠永 竹下秀俊 岡本聡 山中直明
Title:EDAに基づく電力ピークシフトのためのPHEV充電アルゴリズム
Abstract:本研究では,遺伝アルゴリズムの一種である Estimation of Distribution Algorithm (EDA) に基づく Plug in Hybrid Electric Vehicle (PHEV) 充電アルゴリズムを提案する.PHEV の充電制御を実行する際,電力需要のピークシフトおよび PHEV 利用者の利便性を考慮する必要がある.従来研究は上述の一要素のみに注目しているが,提案方式は電力ピークシフトを実現するとともに,PHEV の出発時の充電量の最大化,充電コストの最小化を実現する.コンピュータシュミレーションにより本提案はピークシフト,93%の要求充電量達成率,従来方式と比較して 31%のコスト削減を実現した.