「news」カテゴリーアーカイブ

M1の渋田君がNS研究会において発表を行いました。

M1の渋田君が、12月15-12月16日に山口大学で行われたネットワークシステム研究会(NS)で発表を行いました.

発表者、タイトルは以下のとおりです.

Authors:渋田直彦 中原健太 菊田洸 石井大介 岡本聡 大木英司 山中直明
Title:E3-DCNにおけるネットワークおよびサービス資源最適化サービスコンポジションシステム
Abstract:我々は,サービスパーツと定義するネットワーク上のあらゆるハードウェア,コンテンツおよびソフトウェアを組み合わせ,ユーザに提供するユビキタスグリッドネットワーキング環境(uGrid) を提案している.近年,ネットワークにコンテンツ名で要求してコンテンツを受信するData Centric Network (DCN) が広く研究されている.そこで,uGrid にDCN を拡張させたEnergy Efficient, and Enhanced-type Data Centric Network (E3-DCN) を提案する.E3-DCN では,ユーザが要求したコンテンツを必要に応じてサービスパーツを組み合わせて提供する.さらに,エネルギー効率化を目指す.本稿ではE3-DCN の一環として,サービスパーツのソフトウェアを最適な位置に一時的にコピーすることによるエネルギー効率化手法を提案する.整数線形計画法を用いて,サービスパーツのコピー機能の有無におけるエネルギー効率化に関して評価を行う.

IEEE ComSoc Aisa Pacific Directorの2年の任期を全うしました

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伝統的に、青山先生、太田先生、笹瀬先生という偉大な慶應の先生が務めた、IEEE ComSocのアジアパシフィックの代表の任期が終わりました。こうやってみると、たかが2年ですが、されどかなり苦労しました。忙しい時に限って、ややっこしいリクエストはあるし、日本人では考えられない自己主張やドタキャンに悩まされました。でも、グローバルの中で活動するにはいい経験になりました。これを生かして、もう少し頑張りたいです。私を支えていただきました、大槻先生、大木先生、塩本さん、中村さん、山里先生、植松さんをはじめ多くの日本のボランティアの方、本当にありがとうございました

山中研究室が自己組織化によりネットワークを常に省電力化する実験に成功し、プレスリリースされました

慶應義塾大学理工学部の山中直明教授は、最も省電力な網トポロジーを全自動で実現する、環境に優しい次世代ネットワークの研究を行っています。その研究の一環として、網のスイッチポート及びスイッチモジュールの電源オン/オフ状態が切り替わり自己組織化するイーサネットの実験に成功しました。これは、網の機器の接続状態を網自体が自動的に理解して、機器の電源操作や増設・減設に対しても自動的に追従して最も省電力な網トポロジーが形成されることによります。
本研究成果は、12月9日(金)に東京国際フォーラム(丸の内)にて開催されるKEIO TECHNO- MALL2011において実験デモを公開いたします。

慶應義塾大学プレスリリース(2011年12月7日)

12月9日に開催される慶應テクノモール2011に出展します

山中研究室は、12月9日(金)に開催される慶應テクノモール2011@東京国際フォーラムに出展します。

本年度は、
「自己組織化省エネルギーネットワーク ~MiDORi~」
「超高速光スイッチを用いた次世代光マルチキャスト配信」
「ユビキタスグリッドネットワーキング環境 ~uGrid~」
「EVNO ~Energy Virtual Network Operator~」
の4つのテーマについて、研究成果をポスターおよびデモンストレーションにて発表いたします。
各テーマの研究内容およびブース位置(46-47,52-53)はこちら

今年も例年に引き続き、山中研全班が出展しますので研究室全体をあげて出展準備に励んでいます。
ぜひ足をお運びいただければ幸いです。


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D2の徳橋くんとM1の島田君がPN研究会において発表を行いました。

M1の島田君が、11月7-8日に和歌山大学で行われたフォトニックネットワーク研究会(PN)で発表を行いました。

発表者、タイトルは以下のとおりです

Authors:徳橋和将 石井大介 岡本聡 山中直明
Title:Energy Saving Optical Access Network based on Hybrid Passive/Active Architecture
Abstract:本論文では、ハイブリッドパッシブ/アクティブアーキテクチャを用いた省エネルギー光アクセスネットワークを提案する.本提案ではナノ秒クラスの切替速度を持つ導波路型光スイッチの使用を想定し、ネットワーク負荷が低いときには、スイッチングにより少数の OLT にいくつかの PON ツリーを集約する.したがって、いくつかのOLT のパワーオフが可能なため消費電力の削減が見込める.さらにその際に、ONU 間の公平性を改善可能である.またスイッチを用いるため、OLT や光ファイバに対するスイッチングによるプロテクションが導入しやすいことも特徴である.我々はパッシブおよびアクティブシステムの利点を合わせた柔軟なネットワークの実現を狙っている。

Authors:島田悠司 佐藤丈博 徳橋和将 石井大介 山口正泰 岡本聡 山中直明
Title:アクティブ光アクセスネットワークにおけるPLZT光スイッチを用いたマルチキャストシステムの検討
Abstract: 我々は次世代光アクセスネットワークとして,光スプリッタに代わり超高速光スイッチを使用した,アクティブ型光アクセスネットワーク(ActiON:Active Optical Network)を提案している.光スイッチは所望の方路へ光信号をスイッチングすることに加え,中間電圧を印加することで 2 つの方路へのマルチキャスト送信が可能である.本稿では,光スイッチにおいて印加する電圧を変化させることで光パワーを可変に分配するシステムに関して検討を行う.

11/12(土)K2オープンセミナーで山中先生が講演します(2011年10月25日神奈川新聞に記事掲載)

11/12(土)に新川崎K2キャンパスで開催されるオープンセミナーにて山中先生が講演を行います。

<オープンセミナー「低炭素社会とスマートネットワーク」2011年11月12日(土)>
10:20-12:30 第1回 「低炭素のまちづくりと新しい経済」(講師・小林光環境情報学部教授、前環境事務次官)
13:30-15:00 第2回 「ICTが創造するあたらしい社会システム」(山中直明理工学部教授)
15:30-17:00 第3回 「Green by IT:ITによる省エネルギーの仕組みと実例」(西宏章理工学部准教授)

また、K2キャンパスで行われている先端的な研究プロジェクトの内容を紹介するK2オープンテクノキャンパスも同時開催され、山中研究室もI棟101、K棟102の2部屋で研究紹介を行います。

詳細は下記をご覧ください。
新川崎K2キャンパス オープンセミナー
K2オープンテクノキャンパス

2011年10月25日の神奈川新聞に関連記事が掲載されました。
神奈川新聞(2011年10月25日) 【パスワードにより保護されています】
記事の内容はカナロコ(神奈川新聞社によるコミュニティサイト)でもご覧いただけます。
環境やナノ技術など産官学の共同研究、慶大で公開セミナー/川崎(カナロコ)

D1の佐藤さんの光アグリゲーションネットワークの設計手法 に関するレターが電子情報通信学会論文誌に掲載されました。

D1の佐藤さんの光アグリゲーションネットワークの設計手法に関するレターが電子情報通信学会論文誌に掲載されました。

タイトル: 2×2光スイッチを用いた高信頼・低光損失光アグリゲーションネットワークの設計手法
著者: 佐藤丈博、芦沢國正、徳橋和将、石井大介、岡本聡、大木英司、山中直明
あらまし: ルータの集約及び光スイッチの使用により低消費電力を達成する光アグリゲーションネットワークにおいて,2×2光スイッチを用いた,高信頼性と低光損失性を同時に達成するアーキテクチャを提案した.またその設計手法を示し既存トポロジーとの比較を行った.

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D1の米津さんの省電力ネットワークMiDORiに関する論文が電子情報通信学会論文誌に掲載されました。

D1の米津さんの省電力ネットワークMiDORiに関する論文が電子情報通信学会論文誌に掲載されました。
論文については以下の通りです。

タイトル: 自己組織化省エネルギーネットワークMiDORiにおける消費電力最適化のためのトポロジー計算手法
著者: 米津遥、石井大介、岡本聡、大木英司、山中直明
あらまし: 近年,インターネットの普及に伴いトラヒック量及びネットワークの消費電力が増加していることにより,ネットワークの省電力化が重要な課題となっている。そこで,ネットワーク内のトラヒックを特定リンク上に集約し,未使用リンクの電源を落とすことによつて省電力化を実現するMiDORiが提案されている.MiDORiネットワークでは,一定時間ごとにトラヒック量に応じて物理トポロジーの最適化を行うために,実用的な省電カトポロジーの計算手法が必要となる.そこで本論文では,元のトポロジーから一定数のリンクを削減するごとに,ネットワーク性青とを維持可能なトポロジーを局所最適解として選択することで,省電カトポロジーを導出可能な計算手法を提案する.また, トラヒック集約により,1リンク当りのトラヒック負荷が高い省電力ネットワークにおける障害回復方式として,protection方式及びrestration方式を提案する,計算機シミュレーションにより,提案する省電カトボロジー計算手法の省電力効果,計算時間における有効性を示し,二つの障害回復方式を比較検討する。最後に, 自律的なトポロジー最適化を可能とするMiDORiネットワークのプロトタイプシステムを紹介する.

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D1の松本さんのスマートグリッド環境における太陽光発電出力予測に関する論文が電子情報通信学会論文誌に掲載されました。

D1の松本さんのスマートグリッド環境における太陽光発電出力予測に関する論文が電子情報通信学会論文誌に掲載されました。
論文については以下の通りです。

タイトル: スマートグリッド環境において気象観測情報を用いない 高精度な短期的太陽光発電出力予測手法の提案
著者: 松本隼、石井大介、岡本聡、大木英司、山中直明
あらまし: 近年日本では家庭用ソーラーパネルやマイクロCHPが急速に普及しており,それらの分散化された発電エネルギーの利用法が日本におけるスマートグリッド研究課題の一つである.効率的な発電エネルギー利用のため消費デバイスとのスケジューリング連携が有効であり,太陽光発電出力量の短期的な予測が重要となる.従来の太陽光発電出力予測手法は主に中長期的な規則性を伴う出力変動について議論しており,気候による不規則な変動の激しい短期的な予測には適さない.また既存の短期的な予測手法についても特別な気象観測機器が必要であるという課題が残る.そこで本論文では,気象観測情報を用いずに各ソーラーパネルの発電出力情報のみを用いて予測する手法を提案する.本手法では,ネットワークに接続されたスマートメータから各地点の発電出力情報をサンプリングし,データ補間及びオプティカルフロー推定技術を用いて,各地点における将来の発電出力量を予測する.その際,過去のサンプリングデータを仮想的に補間元データとして用いるバーチャルサンプリングにより,少ないサンプリング数でも高精度な予測を可能とする.コンピュータシミュレーションにより,本予測手法の有効性及びバーチャルサンプリングによる予測精度の改善を示す.

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