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清水君の並列リコンフィギャラブルプロセッサに関する論文が国際会議HPSR2008に採択されました。

清水君の並列リコンフィギャラブルプロセッサに関する論文が、国際会議High Performance Switching and Routing 2008 (HPSR2008) に採択されました。

論文については以下のとおりです。

Sho Shimizu, Taku Kihara, Yutaka Arakawa, Naoaki Yamanaka and Kosuke Shiba,
“A prototype of a dynamically reconfigurable processor based off-loading engine for accelerating the shortest path calculation with GNU Zebra”

M2の辻君, 宮城君, M1の碓井君が3月に行われる電子情報通信学会フォトニックネットワーク研究会で発表をします

M2の辻君, 宮城君, そしてM1の碓井君が, 3月に行われるフォトニックネットワーク研究会でそれぞれ発表します.
研究会と発表者, タイトルは以下のとおりです

3月13,14日 フォトニックネットワーク研究会 @大濱信泉記念館(沖縄, 石垣島)

著者: 辻智博・金子三紀雄・荒川豊・岡本聡・山中直明
タイトル: サーバ-クライアント協調型P2Pコンテンツ配信ネットワークシステムの検討および実装
あらまし: マルチメディアコンテンツを高速に伝送するネットワークとして,CDN(Contents Delivery Network)が注目されているが,HDTV(High Definition TeleVision)をはじめとするリッチコンテンツに対するダウンロード遅延を削減するには至っていない.そこで,P2P(Peer-to-Peer)の技術をCDNに応用し,サーバのみではなくコンテンツのダウンロードが終わったクライアントもダウンロード先の候補とし,候補リストの中でRTT(Round Trip Time)が最短のクライアントからコンテンツのダウンロードを行うネットワークの実装を行った.しかし,この方式ではコンテンツを要求するクライアント側のみによるRTT測定でダウンロード先の選択を行っているため,常にRTTが最短のダウンロード先にアクセスが集中してしまい結果的に全クライアントへのコンテンツ配信時間に影響が出てしまうという問題があった.そこで,本稿ではダウンロード先候補の適応的絞り込みと,各候補への最大コネクション数を制限することにより,更なる負荷分散を図ったサーバ-クライアント協調型P2Pコンテンツ配信ネットワークシステムを提案する.計算機シミュレーションにより特性評価を行い,RTTのみを考慮した従来プロトタイプシステムと比較して提案方式における全クライアントへのコンテンツ配信時間を最大40%改善できることを示す.

著者: 宮城洋之・岡崎裕介・碓井亮太・荒川豊・岡本聡・山中直明
タイトル: パラレル伝送を適用したグリッドコンピューティング特性の評価
あらまし: 1つのタスクを複数のプロセスに分割し,複数の計算機を使用して並列にプロセスを実行するグリッドコンピューティング環境においてネットワーク特性がタスク実行時間に与える影響は大きい.近年,様々なグリッドアプリケーションが登場し,より広帯域な広域ネットワークが求められるようになってきており,要求帯域は100Gbps以上に達する.本稿では,ネットワーク帯域を広帯域化する手法としてリンクアグリゲーション等のパラレル伝送に着目し,パラレル伝送を適用したグリッド環境において,パラレル伝送がグリッドコンピューティングの性能に与える影響について検証する.

著者: 碓井亮太・赤木元美・宮城洋之・荒川豊・岡本聡・山中直明
タイトル: ユビキタスグリッドネットワーキング環境(uGrid)実現に向けたサービスパーツ間接続実験
あらまし: ユビキタス社会の到来にともない,すべての物がネットワークに接続される環境を前提とすることができる.世界中のあらゆる物をサービスパーツとして定義し,世界中のサービスパーツから所望のサービスパーツを探索し,ネットワークを介してそれらのサービスパーツを組み合せて自らの欲するサービスを享受する環境をユビキタスグリッドネットワーキング環境(uGrid)と名づける.uGridでは,サービスパーツを利用する際には,他者の機器を使用することになるため,接続されるユーザの立場で考えると,自分の機器を他人が好き勝手できるのは好ましくない.そのため,ユーザ側の機器で他者からの通信に関する制御を行う必要がある.本論文では,uGrid 環境を実現するために,USB over IP機器を実際に使用し,Proxyを介した通信を行うことにより,他のネットワークからの使用を制御する方法を用い,サービスパーツ間の接続実験を行った.

笠原君がOFC2008でOSSネットワークシステムの論文を発表しました。

笠原君がOFC2008でOSSネットワークシステムの論文を発表しました.
発表の詳細は以下のとおりです.

タイトル: “GMPLS-Based High-Speed Optical Slot Switching System Using PLZT Ultra-High Speed
Optical Switch for HDTV Contents Delivery Network”
著者: 笠原照夫, 辻智博 , 石井大介, 荒川豊, 岡本聡, 津田裕之, 山中直明 (慶應義塾大学), 梨本恵一 (Epi Photonics)

M1の入江君が2月に行われた研究会でコンテンツ配信に関する発表をしました

入江君が,2月に行われた研究会で発表しました.
研究会と発表者,タイトルは以下のとおりです

2月14,15日 情報ネットワーク研究会 @香川大学

著者: 入江一樹, 荒川豊, 岡本聡, 山中直明
タイトル: コンテンツ配信におけるスケジューリング・マルチキャストの一検討
あらまし: 近年,インターネット回線の高速化に伴い,流通するコンテンツも映画や音楽などの大容量ファイルが増加しつつある.一方,大容量コンテンツを利用するユーザの増加に対し,ネットワーク帯域やサーバの処理能力は十分とはいえず,人気の高いコンテンツの配信にはネットワーク回線における輻輳やサーバの多大な負荷が予想される.本論文では,多数のユーザから大容量のコンテンツに対する配信要求が集中した場合,配信タイミングを遅延させ,さらにアクセス要求が集中した場合,個別配信 (ユニキャスト) からマルチキャスト配信に切り替え,マルチキャスト送信間隔 (受付時間) をスケジューリングすることにより,サーバの負荷の低減並びにネットワークの輻輳を回避する方式を提案する.またユーザのコンテンツ要求を受け付けるマルチキャスト配信間隔について,シミュレーションにより特性を評価し,コンテンツサイズおよびアクセス数の観点からマルチキャスト配信によるダウンロード時間低減の効果を明らかにした.

B4が卒業論文発表を行いました

1月31日にB4が卒業論文発表を行いました.
B4の皆さんお疲れ様でした.

発表者と題名は以下のとおりです.

高 山: リコンフィギュラブルプロセッサDAPDNA-2上への仮想ネットワーク構築による最短経路探索法
岡崎 裕介: 広域分散コンピューティングを利用したタイルディスプレイシステムの構築及び実験
赤木 元美: uGridにおける協調スーパーピア型サービスパーツ検索手法
寺澤 緑: 広域レイヤ2ネットワークにおけるフレームロスの少ない障害回復方式
山下 洋史: セキュリティを考慮した高品位動画像配信ネットワーク
徳橋 和将: 光スロット交換ネットワークにおけるメディアサイズブロック率公平性の検討

M2の石川君が1月に行われた研究会で並列リコンフィギャラブルプロセッサに関する発表をしました

菊田君が, 1月に行われた研究会で発表しました.
研究会と発表者, タイトルは以下のとおりです

1月16, 17日 リコンフィギャラブルシステム研究会 @慶應義塾大学 (神奈川)

著者: 石川浩行・清水翔・荒川豊・山中直明・斯波康祐
タイトル: 並列リコンフィギャラブルプロセッサDAPDNA-2を用いた集合被覆問題の高速解法
あらまし: 高速広帯域ネットワークの発展を背景に普及した,大容量の映像を配信するためのサービスにおいては,ユーザがオリジナルサーバからのみコンテンツをダウンロードした場合,オリジナルサーバの負荷が大きくなる.一方,オリジナルサーバ以外にもコンテンツを分散させる手法が提案されているが,コンテンツレプリカの最適配置計算は集合被覆問題に帰着され,NP 困難である.そのためネットワーク規模が膨大になると,ソフトウェアで処理することは難しい.本研究では,レプリカ配置の全組合せを複数グループに最適分割してパイプライン処理を行う集合被覆問題の高速解法を提案する.IPFlex社が開発した並列リコンフィギャラブルプロセッサDAPDNA-2の評価ボードに実装し,特性評価の結果,動作クロック数が17倍のIntel Pentium 4と比較して実行時間が40倍以上改善することから,提案方式の有効性を示す.

M1の菊田君が12月に行われた研究会でGMPLSによるイーサネットの制御に関する発表をしました.

菊田君が,12月に行われた研究会で発表しました.
研究会と発表者,タイトルは以下のとおりです

12月20,21日PN研究会@千葉大学(千葉)

著者: 菊田洸, 石井大介, 岡本聡, 山中直明 (慶大)
タイトル: GMPLSによるギガビット広域イーサネット網の制御実験
あらまし: 本研究では,次世代伝送ネットワークをを想定し,GMPLS制御によるギガビット広域イーサネット網を実装した.VLANタグによりスイッチングが行われるこのネットワークでは,同一ファイバ/ポート内に複数パス(L2LSP)が確立できるという特徴を持つ一方で,L2 LSP 確立の度にネットワーク上のVLAN を適切に制御する必要がある.今回の実装では広域イーサネット網において重要となるVLAN の設定をGMPLS により制御した.その結果,動的なパスの確立および切断が可能であることを確認した.

笠原君の光スイッチに関する論文と石井君のGMPLSによるイーサネットの制御に関する論文がOFC2008に採録されました

笠原くんの光スイッチに関する論文と石井くんのGMPLSによるイーサネットの制御に関する論文が、国際会議OFC2008に採択されました。

論文については以下のとおりです。

笠原くんの論文
タイトル: “GMPLS-Based High-Speed Optical Slot Switching System Using PLZT Ultra-High Speed Optical Switch for HDTV Contents Delivery Network”
著者: Teruo Kasahara, Tomohiro Tsuji, Daisuke Ishii, Yutaka Arakawa, Satoru Okamoto, Hiroyuki Tsuda, Naoaki Yamanaka, Keiichi Nashimoto
要旨: We design and implement a new High-speed HDTV content delivery network with GMPLS-based Optical Slot Switching system which consists of 10ns switching PLZT optical switch and Ethernet/Optical Slot protocol converter as edge router.

石井くんの論文
タイトル: “An Experiment of Controlling Gigabit Wide Area Ethernet by GMPLS Supporting Layer-2 Switching Capability”
著者: Daisuke Ishii, Kou Kikuta, Satoru Okamoto, Naoaki Yamanaka
要旨: An experiment of virtual private line setup over GMPLS controlled Wide Area Ethernet is presented. It was confirmed that four usage types of Layer-2 label switched paths supposed in Wide Area Ethernet were successfully established.