山中先生が会長を務める電子情報通信学会の会長声明が発表されました

会長声明では、今年盛んになっているインターンシップ、それも1day、2dayインターンシップの影響について言及しています(正しくは5日以上の活動をインターンシップといいます)。本来のインターンシップは、ヨーロッパなどでは大学院の半年を使いむしろ義務にしています。そこで、job経験をし、自分のロールモデルを見つけ、必要な勉強を強いモティベーションで行うものです。しかし、就職協定廃止後は、早期化が進み、また「インターンシップに来ると、選考で有利」などと言われ、不安に思う学生が、希望が決まらないこともあり、良さそうな企業を10以上も訪問し、短期インターンシップを行うということが起きています。山中は「大学生のためのキッザニア」ではないか?と、会長就任講演で発言し、その時のpdfがX(ツイッター)のインフルエンサーにより拡散され、パワーワードとして97万viewを記録しました。
米国ではトップコンファレンスでは、大学院の学生が必死に研究をした結果を発表し、それをGAFAのリクルータに個別にアプローチするという、現象が散見されます。大学院の研究の内容が(本人のスキルが)就職の主要ポイントであるのに対し、未だに、日本ではリクルートスーツで「がんばります」のコミュニケーション力を採用の条件にしていることに疑問を感じます。
インタビューも、大学時代のサークル、バイト、ボランティアの経験をアピールするそうです。。。
学生は疲弊し、そして企業も疲弊し、さらに大学院教育が疲弊していることに対して、皆さん声を上げてください。

会長声明 | 一般社団法人 電子情報通信学会 (ieice.org)

科学新聞 20240906の記事(パスワードあり)