「news」カテゴリーアーカイブ

山中先生が会長を務める電子情報通信学会の会長声明が発表されました

会長声明では、今年盛んになっているインターンシップ、それも1day、2dayインターンシップの影響について言及しています(正しくは5日以上の活動をインターンシップといいます)。本来のインターンシップは、ヨーロッパなどでは大学院の半年を使いむしろ義務にしています。そこで、job経験をし、自分のロールモデルを見つけ、必要な勉強を強いモティベーションで行うものです。しかし、就職協定廃止後は、早期化が進み、また「インターンシップに来ると、選考で有利」などと言われ、不安に思う学生が、希望が決まらないこともあり、良さそうな企業を10以上も訪問し、短期インターンシップを行うということが起きています。山中は「大学生のためのキッザニア」ではないか?と、会長就任講演で発言し、その時のpdfがX(ツイッター)のインフルエンサーにより拡散され、パワーワードとして97万viewを記録しました。
米国ではトップコンファレンスでは、大学院の学生が必死に研究をした結果を発表し、それをGAFAのリクルータに個別にアプローチするという、現象が散見されます。大学院の研究の内容が(本人のスキルが)就職の主要ポイントであるのに対し、未だに、日本ではリクルートスーツで「がんばります」のコミュニケーション力を採用の条件にしていることに疑問を感じます。
インタビューも、大学時代のサークル、バイト、ボランティアの経験をアピールするそうです。。。
学生は疲弊し、そして企業も疲弊し、さらに大学院教育が疲弊していることに対して、皆さん声を上げてください。

会長声明 | 一般社団法人 電子情報通信学会 (ieice.org)

科学新聞 20240906の記事(パスワードあり)

【6/27-28】iPOP2024(函館)開催のお知らせ

~ iPOP2024 (20th International Conference on IP/IoT_&_Processing + Optical Network) のご案内 ~

PIFも協賛する国際会議iPOP2024が2024年6月27日(木)-28(金)の2日間のイベントとして、北海道函館市のハーモニー五稜郭でオンサイト開催されます。

早いもので20回を迎えましたiPOPは、記念大会として開催されます。

7年前に決めた光技術をコアにして、IPやIoTといったアプリケーション、インネットワークプロセシングを狙ったその国際会議の名前の通り、世の中はセンタークラウドから分散クラウド、そして、5GによるIoT(自動運転車やセンサー)とのタイトな連携の時代となってきました。

また、会議の重要な目的としている口頭講演に加え、ブースによる実際のエンジニアとの議論も、予定以上のブース参加が予定されています。

慶應の山中研究室からも、光信号の流れるコアが空孔であるホロコアファイバーを世界初でキャンパスに敷設し、超低遅延、光電力給電、無線信号をアナログのまま光ファイバーでフィードするRadio over Fiber 等の最新技術のブースも発表する予定です。

iPOP2024では、キーノートスピーカーとして、IOWN ユースケースワーキンググループ伊東克俊氏(ソニー)から “(仮題)Next Generation All Photonics Network in Action: Unleashing the Potential of IOWN Technologies” としてIOWNのオール光ネットワークが開く世界に関してご講演いただきます。

また、NTTイノベーティブデバイス社の石井雄三氏から “(仮題)Towards IOWN driven by Photonics-Electronics Convergence Technology” として、光電融合デバイス技術によるIOWNの世界ついてご講演いただきます。

テクニカルセッションにおいては、NTTアクセスサービスシステム研究所の田山健一氏をお招きして “(仮題)Advanced Approach for Autonomous Network at NTT R&D” としてネットワーク運用自動化に対するNTTグループの展望を語っていただきます。

また、”(仮題)Innovative Optical Technology” として、高性能化・省電力化が進む光トランシーバや空孔コア光ファイバなどの革新的な光デバイス技術の紹介と今後の展望を議論するパネルセッションが企画されています。

展示会においては、13社以上の出展が予定されており、参加者の皆様との 交流の場の提供を目指した企画が予定されています。

Interop Showcase では、IOWNのAll Photonics Network Ver2.0を先取りしたネットワーク実証を目指して、フランスのUBiqube社、NICT小金井、慶應大学 矢上・新川崎キャンパスを接続した相互接続実験が企画されており、こちらも見逃せません。

是非、ご参加ください。

– 記 –

 

iPOP2024 (20th International Conference on IP/IoT_&_Processing + Optical Network)

https://www.pilab.jp/ipop2024/

 

開催日: 2024年6月27日(木)‐28日(金)

 

開催会場: ハーモニー五稜郭(函館市芸術ホール)

〒040-0001 函館市五稜郭町37-8

http://www.zaidan-hakodate.com/gjh/geijyutu/access.html

 

参加費: 無料

 

参加申込: iPOP2024に参加ご希望の方は事前登録が必要です。

事前登録は6月24日(月)正午までとなっておりますが、人数制限もあり得ますので下記URLのRegistration Formからお早めに事前登録をお願いいたします。

https://www.pilab.jp/ipop2024/

※ 事前登録時に返信される登録確認メールの保存をお願いいたします。また、当日は受付にて同メールをお示しください。

 

お問い合わせ先:

ご不明の点がございましたら、iPOP2024事務局(secretariat@pilab.jp)までメールでお問い合わせください。

– 以上

 

慶應義塾大学先端研究教育スクエア 特任教授

慶應義塾大学未来光ネットワークオープン研究センター所長

電子情報通信学会 会長

山中 直明

showcaseの準備風景

【報道発表】2024年6月6日 “世界のものさし (コラム)” [日刊工業新聞]

山中先生が取り組んでいる電子情報通信学会の多言語翻訳システムによる、アイデンティティのあるグローバル化についてのコラムが日刊工業新聞に掲載されました。

英語ではなく日本語の論文はどんなに素晴らしくても0点。そのルールでランク付けをされているスコアーを気にしている。そんなグローバル化へのアンチテーゼを述べています。

日刊工業新聞の記事はこちら(パスワードあり)

【報道発表】2024年6月3日 “英語論文を即時翻訳 (電子情報通信学会)” [日刊工業新聞]

山中先生が会長として取り組んでいる、電子情報通信学会の多言語プラットフォームが記事になりました。

すべてを英語化して、英語でないものはグローバルでなく、評価しない。という現状のシステムは、やはり、ルールを決める側が有利になるシステムであると思います。

ダイバーシティを唱えられ、アイデンティティを重要視しないと、連携や協調といった大切なことが失われます。

プラットフォームは、ITの最先端の技術を用い、自由な言語でお互いのアイデアをシェアすることができ、日本がリーダシップを取るべき方法でもあるような気がします。

日刊工業新聞の記事はこちら(パスワードあり)

電子情報通信学会多言語翻訳トライアルについてはこちら

 

山中先生がIEEE共催の国際会議COA2024でキーノートをされました

山中先生が中国・ハルビンで2024年5月29日から31日に実施されたIEEE共催の国際会議China Ocean Acoustics Conference (COA 2024)でキーノートをされました。

新機能ファイバーである空孔コアファイバーによる低遅延ネットワークのインパクトとROF(Radio on Fiber)の5G無線へのブレークスルーについて発表されました。

JST のASPIRE Newsで山中先生が通信部門の顔として紹介されました

JST のASPIRE Newsで山中先生が通信部門の顔として紹介されました。
JSTのASPIREは、世界のTOP研究者を輩出するため、重点7領域(バイオ、マテリアル、AI・情報、エネルギー、量子、半導体、通信)の中から、世界的な研究者の活動をサポートしており(年間1億/1人)、山中先生は通信領域の研究主管として、多くのPIをサポートしています。

山中先生がハワイ島・ビックアイランドで開催されたIEEE ICNC 2024でGold Contribution Award を受賞されました

2024年2月、ハワイ島・ビックアイランドで開催されたIEEE ICNC 2024で、Gold Contribution Award を山中先生が受賞されました。ICNCはIEEE Communication Societyが主催する国際会議で、採録率は20%程度と極めてレベルの高い会議です。

今回、山中先生は空孔コアファイバーを用いた慶應のオープン研究センターとRoFおよびPWoFのアクティビティについて招待講演をされました。

Gold Contribution Awardは、本会議にて招待講演(Invited talk)を5回行い、会議に対する多大な貢献を表彰されたものです。

祝・卒業式&学位授与式

今年も3人の修士と6人の学部卒が卒業しました。

そうそう、私も卒業です。

コロナのあと、本当に苦労しながら頑張ってくれました。

でも、大学はとどまるところではなく通過点です。

楽しく充実して、仲良く活躍ください。

元気でね!!