「スマートネットワークの未来」という本を、山中先生が出版しました

中身は、スマートグリッドの上で仮想的に電力会社を複数構成するEVNO(Energy Virtual Network Operator)に関してです。これはインフラを持たないで、スマートメータのコントロールだけで、発電と消費を一致させ等価的に電力供給を行うもので、通信のMVNOと同様の概念です。インフラを持たないので電力会社だけではなく、商社や通信会社が電力ビジネスに参入できる可能性がある方法です。山中研究室は、通信ネットワークのダイナミックで広域のトラヒック制御技術とコントロールする通信プロトコルを研究していました。この本では、その通信技術を電力に応用するものです。通信では、オーバレイという技術があり、物理網を意識しないでオーバレイ網を設計することにより、P2Pサービス等の高度なサービスを作れます。電力網でもその可能性をかんがえ、EVNOを提案しています。
この本は、慶應義塾出版会を通して、慶應の重要な研究結果として出版されました。
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